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めざせ“噛める”子ども!(第2弾)

めざせ“噛める”子ども!(第2弾)

Dr.Eri最近、食べものを噛めない子どもが増えていることから始まったこの特集。ご好評いただいた前回に引き続き、今回は、離乳完了期から乳歯が生えそろうころまでの間で、“噛める”子どもになるために家庭でできることを、小児歯科医のDr.Eri(ドクターエリ)こと師田依里さんにうかがいました。

「めざせ、噛める子ども!」第1弾は、こちら >>

大切なのは、舌、唾液、毎日の食事

子どもの発育にとって、食べものをよく噛んで正しく飲み込むことはとても大事です。噛む力と飲み込む力が弱いと、顎が小さいまま発達せず、歯ならびや噛み合わせ、健康などに悪影響が出てきます。きちんと“噛める”子どもになるためには、舌の運動の発達と唾液の分泌、そして毎日の食事が大切です。

歯の生え方
歯の生え方

舌を鍛えよう 唾液を出そう

舌は筋肉のかたまり

“噛む”とは、口の中に入った食べものを歯でつぶし、舌でこねながら、唾液と混ぜて食べもののかたまり(食塊<しょっかい>)をつくる行為で、ここでできた食塊は、舌の上に集められ、上顎に押し付ける舌の一連の動きによって喉の奥へと送り込まれます。筋肉のかたまりである舌を鍛えることが、意外と大切なのです。

もぐもぐ

check! 上手に「ごっくん」できるかな?やってみよう「ごっくん」チェック

上手に噛めずに食べものを丸のみしていませんか。噛むことにより「味覚・唾液反射」が起こり、唾液の分泌が増え、より一層飲み込みやすくなります。唾液は口の中の汚れや細菌を洗い流す自浄作用もあるので、舌をしっかり動かして唾液が出るよう促してあげましょう。

舌は正しい位置にある?場所と動きを確認しよう

何もしていないとき、舌は上の前歯の少し後ろあたりにあるのが正解です。もし、ふだん口をポカンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり、舌で歯を押すクセがある場合は注意が必要です。

舌の位置

check! 睡眠中、舌はどこに?睡眠中

子どもの舌が正しい位置にあるか心配なときは、寝ているとき口の中を覗いてみてください。
下唇をめくり、歯の間から見える舌が上にあがって舌の裏が見えていれば大丈夫です。

舌は鍛えれば動くようになる

舌小帯

舌の筋力を強くする簡単なトレーニングのひとつにポッピングがあります。舌の裏にあるヒモ(舌小帯<ぜつしょうたい>)をできるだけ伸ばし、舌を上顎の奥に吸い上げ、舌を下ろすとポンッ!と音が出ます。子どもと一緒に、遊び感覚で楽しくやってみて。

一緒に食べよう!毎日の食事が噛む練習

point 1 孤食ではなく一緒に食べよう

子どもは「まねる」ことで、「食べる」ことを学んでいきます。一緒に食事をして、大人がよく噛んで食べるところを子どもに見せ、子どもが「まねをする」ことが実はとても大切なのです。食事を食べさせるだけでなく、ママやパパが「お手本」になっていることも意識して、自分の食べ方も見直してみませんか。

point 2 声かけで もぐもぐ練習 正しい量もアドバイス

噛めない子どもは、「もぐもぐする」の意味がわからない場合があります。一緒に食事をして食べものを噛む姿を見せながら、「こんな風にもぐもぐしようね」と声をかけてあげましょう。また、ひと口で食べる量を見て、「それは多いね」などのアドバイスを。

point 3 お茶のタイミングは食事中ではなく食後に

1702_sp11食事のときにお茶を出すのは、NGです。ごはんと一緒にお茶をあげると、食べものをよく噛まず、お茶で流し込んでしまう可能性があります。しっかり噛んで舌を動かせば、唾液腺が刺激され、たくさん唾液が出てスムーズに食べものを飲み込めます。食事のときは汁物を添える程度にし、お茶は食後に出しましょう。

point 4 歯の本数や生え方で硬さなどを配慮して

前歯は「かじる、切る」、奥歯は「すりつぶす、噛みくだく」など、それぞれ果たす役目があります。乳歯がすべて生えそろうまでの間は、歯の本数や歯の生え方によって、成長にあわせた調理をしてあげるとよいでしょう。幼児食レシピは歯の本数でなく月齢を目安にしていることがあります。子どもの奥歯が生えているかどうかで、硬さを調節しましょう。

point 5 かじりとるには大きさと形

1702_sp12前歯でかじりとる練習には、バナナやリンゴがおすすめです。1歳半~3歳頃までの間に、バナナや細長く切ったリンゴなど、ちょっと硬めで、かじりとって食べられる形状のものを出しましょう。自分の前歯でかじりとる練習なので、大事なポイントは必要以上に小さく切りすぎないこと。まず大人が食べて、見本を見せてあげるといいですよ。

point 6 空腹が、最高の調味料 子どもの「食べたい」が大事

ごはんを残してしまうのは、実は間食などでお腹が減っていないからかも。本当に空腹であれば、子どもの食べる意欲もわき、自ら進んで食べようとし、よく噛んで唾液が出るようにもなります。食欲減退の原因になるおやつの食べすぎなど、間食の時間や量に注意しましょう。

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お口のケアについて

(1)子ども用と仕上げ磨き用、2本の歯ブラシを

子ども用の歯ブラシは、自分で磨く習慣づけのためなので、握りやすいものを選んであげて。仕上げ磨き用はヘッドの小さいものを選び、こまめに取りかえ、毛の状態をきれいに保ちましょう。

仕上げ磨き用、子ども用

(2)仕上げ磨きのポイント

仕上げ磨き磨く順番は、子どもの磨き残しが多い上の奥歯のほっぺ側から始め、前歯へ移動します。ほっぺの内側に指を1本入れ、持ち上げるようにすると口の中が見やすくなります。歯と歯肉の境目、歯と歯の噛み合う面の溝、歯と歯の間を中心に、さっと磨いてあげましょう。また、唇と上の歯茎の間にあるヒダ(上唇小帯<じょうしんしょうたい>)に歯ブラシがあたると、子どもはすごく痛がります。ここは上唇を指で持ち上げるように押さえ、左右に分けて磨いてあげるとやりやすいですよ。下の歯の内側を磨くとき、舌で歯ブラシを押し出してくる場合は、鼻を触って「鼻で息をしてごらん」と声かけすると、舌の力が抜けます。

(3)やさしい笑顔も忘れずに

仕上げ歯磨きのとき、おかあさんは真剣で怖い顔になりがち。やさしい笑顔で、楽しくブラッシングをしてあげましょう。

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師田 依里(もろた えり)さん

師田 依里さん

Lino Suginokoデンタルルーム院長。日本小児歯科学会員、日本矯正歯科学会員、名古屋臨床小児歯科研究会役員、全国小児歯科開業医会JSPP会員。妊娠中及び0歳児からのデンタルケアを指導。
小学生の女の子のママ。

Lino Suginoko デンタルルーム
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