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ほこちゃん通信 - 特集

家庭で気軽にできる食育「楽しいよ!お味見当番」

短時間でできる楽しい「食育」として、名古屋短期大学教授の小川雄二(ゆうじ)さんがすすめているのが「お味見」です。

「お味見」は「食のプロセス」に子どもが関わって、食べ物を好きになる一つの方法です。

幼稚園での実践を紹介しながら、家庭でできる「お味見当番」を紹介します。

ある日の園でのお味見当番

(1)お味見当番が給食室へ 先生に今日の献立を聞き質問もします

さいきょうやきってなんですか?

お家では
今日の献立を子どもに紹介します。
「それってなに?」と質問が出たら教えてあげましょう。

(2)2センチくらいの一口サイズの食材 みんなで「お味見」

昆布の味はどんな味でしたか?

お家では
子どもに味見をしてもらい、感想を聞きましょう。
五感を働かせた答えをうながします。
「おいしい?」と聞くのではなく、「どんな味?」など、感じたことを聞いてみましょう。

(3)味見した献立をおともだちの前で発表

きょうのきゅうしょくは、「とりにくのさいきょうやき」と「だいこんとがんものにもの」と「はくさいのこんぶあえ」と「ごはん」です。

お家では
味見したメニュー名や感想を、家族に話してもらいましょう。

(4)さあ! 給食

このほそいものはなんだろう?

お家では
食事をしながら家族で、今日のごはんについて話しましょう。

 

お味見当番でこんないいこと

(1)食に関する好奇心を広げ、言葉で表現する力を育てる。

  • 五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚~色や形、音、匂い、食感、味)で感じる力を育てる。
  • 五感で感じたことをもとに、考えて言葉で表現する力を育てる。

(2)味見という食のプロセスに関わることで、食事をおいしく食べられるようになる。

(3)大人も食に関心を持つようになり、親子のコミュニケーションが広がる。

子どもと一緒に大人も、食に関心を持つことで、おいしい食事、楽しい食事を大切にしようという意識が生まれる。

うちの子だったらなんて言うかしら?

わが家のお味見レポート

〈レポーター〉 美空(みそら)ちゃんママ 〈挑戦者〉 美空ちゃん(3歳10カ月) パパ・ママ

今回娘が挑戦するお味見は、「鶏肉のクリーム煮」です。

料理についての質問が出るといいなと思い、初めてのメニューに挑戦しました。

「メニュー名と味をパパに伝えてね」と話すと、「せんせいみたいに?」と娘が聞くので、「うん、保育園の先生ごっこしよう!」と言ったら上機嫌で取り組んでくれました。

娘の保育園では、先生が今日の献立を毎日読み上げているようです。

「鶏肉のクリーム煮」を味見

「鶏肉のクリーム煮」を味見一口食べて「おいしい」「おやつよりもおいしい」と言ったので、「どんなところがおいしい?」と聞いてみると「あまい」「おにくはおおきくてかたいね」と答えました。

「何が入っているかもパパに教えてあげてね」と1つずつ具材を食べさせたら、「にんじん」「じゃがいも」「おにく」と全て分かりました。

パパへ伝える

パパ→
美空ちゃん→

はい、パパどうぞパパのところへ娘が料理を運びます。

「とりにくのクリームシチューです。にんじんはかたいけどたべられますか?」

「ん??どんな味ですか?」

「おいしい」「とってもおいしい」

「うーん…、何がおいしい?」

「にんじん。おにくは、はしっこがおいしい」

(ママ補足)
娘はカリカリ食感が好きなので、焼いた肉の皮がカリッとしているところだと思います。

おやつよりおいしいよ!

パパの感想

  • おいしい以外で味を表現するのは、自分にとっても娘にとっても難しいと思いました。
  • 普段から自分が食事の時に、「おいしい」、「おいしくない」しか言っていないからだと反省しました。

ママの感想

  • 味見のときににんじんがしっかり煮えてなくて硬かったことを私には言わなかったけれど、パパのことを心配していたところがかわいいなと思いました。
  • 食事の時の声掛けの意識が変わりました。普段はつい「おいしい?」と聞いてしまっていました。

 

その後の変化

食事の時の声掛けが変わりました

今まで、つい娘に先に食べててと言っていたのですが、会話をするためにそろって食事をスタートさせるよう気をつけるようになりました。食事のときには「今日のおかずは○○だよ」「どんな味がする?」と声を掛けるよう気をつけています。相変わらず「おいしい」が第一声ですが、今後娘がいろいろな言葉で味について表現できるようになって、献立にも興味をもってくれるといいなと思います。

先にパパに変化が!!

これまでほとんど何も言わずに食べていた夫が、「今日のお肉はジューシーで軟らかいなぁ」などと、料理についての感想を言うようになりました。娘が食べないときにも「甘みがあっておいしいから食べてごらん」と、ただ食べなさいと言うのではない声掛けをするようになり、私も作りがいが出てうれしいです。

「子どもたちはお味見当番にドキドキです」

「お味見(あじみ)」=「五感見(ごかんみ)」なんです

小川 雄二さん

園での「お味見当番」は、各クラスの代表(当番)が給食の前に、給食室に行き、その日の献立を少しだけ試食させてもらい、内容をクラスに帰って発表するというもの。味、食感、硬さなどを言葉で表現しなければならないので、子どもたちは真剣です。お味見は五感を全て使って感じること、「五感見」と言ってもいいでしょう。子どもにちょっとお味見をしてもらい、色や形、においや食感、そして味など感じたことや考えたことを、子どもなりに言葉で表現してもらうことは、家庭でもすぐに取り組めると思います。

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小川 雄二さん プロフィール

小川 雄二さん1955年名古屋市生まれ。名古屋大学農学部農芸化学科卒
同大学院農学研究科博士課程修了 農学博士。

名古屋短期大学講師、助教授を経て1996年より名古屋短期大学保育科教授として保育士・幼稚園教諭をめざす学生に「子どもの食と栄養」などを教える。

多くの人に子どもが楽しく食べることの大切さを伝えることがライフワーク。
コープあいち顧問。

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