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めざせ“噛める”子ども!

めざせ“噛める”子ども!

ドクターエリ

最近、食べものを噛めない子どもが増えています。

うまく噛めないままだと、歯ならびや健康にも悪影響があるのだそう。

噛める子どもになるために家庭でできることを、小児歯科医のDr.Eri(ドクターエリ)こと師田依里さんにうかがいました。

よく噛めることが、子どもの発育の基礎

食べものをよく噛んで飲み込むことは、子どもの発育にとても大切です。

上手に噛めないままだと、歯並びや噛み合わせに影響が出てムシ歯になりやすくなり、免疫力の低下などにもつながります。実は赤ちゃんのときからの鼻呼吸と食事の仕方がポイント。噛める子どもを目指して、今回は0歳からの口腔ケアと、授乳と離乳食のコツをご紹介します。

妊娠中のママへ
妊娠時、ママは「デンタルケア」を!

赤ちゃんのためにも治療しなくちゃ!

ママの口腔内細菌を減らすと、赤ちゃんのムシ歯の予防になります。妊娠中はムシ歯や歯肉炎になりやすいので、出産までに治療を終了しておきましょう。また、妊娠中の歯周病にも要注意。歯周病は低体重児出産にもつながります。

母子健康手帳と一緒に交付される妊産婦健康診査受診票を使用して歯科検診を受けましょう。

赤ちゃんが産まれたら
赤ちゃんの「お口ポカン」は、要注意!

寝ているとき、赤ちゃんの唇は閉じていますか?もし鼻風邪やアレルギーでもないのに、口を開けていたら要注意。もしかして、口呼吸になっているのかもしれません。

赤ちゃんは母乳やミルクを飲むときに唇と舌を動かすことで口腔周囲筋が発育・形成されていくので、それがしっかりできていないと唇を閉じる力や舌の力が発達しないのです。赤ちゃんの姿勢にも要注意です。ゆくゆくは、噛む力や歯並びに影響が出ます。

上手に噛んでムシ歯になりにくい歯になろう!

授乳期から始まる「お口のケア」は、歯が生える前から

「まだ歯が生えてないのに?」と驚かれるかもしれませんが、よく噛んで食べる子どもになるにはムシ歯にならない歯みがき習慣が重要です。でも、歯が生えてからいきなり口の中に異物=歯ブラシが入ってくると、ビックリして歯みがきをイヤがる子どもも多いんです。ですから、退院してすぐの沐浴のときから指で上あごや下あごなど口の中をひととおりやさしく触ってあげることで、デンタルケアに対する抵抗をなくしておいてあげましょう。

最初から歯ブラシを使って磨こうとせず、初めはママの人さし指をガーゼでくるんで軽くふく程度で、口の中や歯を触らせてもらうことからスタート。→慣れてきたらひざの上に寝かせ、歯ぐきに歯ブラシをあてる感じで、小さな円を描きながら、もむように磨いてあげましょう。

歯みがきのときは、やさしく笑顔で

「きちんと磨かなくちゃ」とママが真剣な顔になりすぎると、赤ちゃんが怖がって歯みがきを嫌いになることも…。できれば笑顔で、やさしく声をかけて磨いてあげましょう。赤ちゃんの唇や舌を指でよけながら磨くとやりやすいですよ。

笑顔で

授乳は、縦抱っこで!

お尻と頭を持って体を丸めるように噛める子どもになるには、母乳やミルクを飲むときの唇や舌の動きが大事です。授乳の仕方は、赤ちゃんのあごの形に大きく影響するんですよ。おすすめは、縦抱っこでの授乳です。お尻と頭を持って体を丸めるようにしてあげると、赤ちゃんも飲みやすくなります。首が座っていないときは、頭から首の後ろを支えます。ママの乳首が、乳輪までかくれるくらいしっかり口に含まれていることもチェック!

乳首の形と母乳の量

赤ちゃんの口の形状とママの乳首の形が合わないと、上あごの発達に影響が出てしまいます。また、おっぱいがよく出すぎる場合も、吸う力を使わないので同様の影響が。赤ちゃんに合った乳首カバーを使う、母乳を事前に少し絞っておくなど工夫してあげましょう。

赤ちゃんの上あごの形は変わる

赤ちゃんの口の中は、大人と違って上あごが深くくぼんでいます。くぼみは乳首をとりこんで上手に飲むために必要なもので、舌の発達にも関係します。乳歯が生えるまでにこの上あごがアーチ形に広がってくぼみが減ることが、歯並びがよくなるための第一歩となります。

赤ちゃんの口の中

0歳児のお菓子 理想は3ナイ!

理想を言えば、0歳児のときはお菓子を「見せない、与えない、憶えさせない」方がいいと思います。それには祖父母など周囲の協力も欠かせないでしょう。

また、赤ちゃん用のスポーツドリンクがありますが、水分摂取は水や麦茶でいいですよ。

噛める子どもの第一歩 離乳食のスプーンは唇まで!

赤ちゃんによって、歯の生える時期は違ってきます。月齢でくくらず、生えてきた赤ちゃんの歯の数で離乳食をすすめます。

離乳食で気をつけてほしいのは、「スプーンを、赤ちゃんの口の中まで入れない」ということです。正しい離乳食の食べさせ方は、「スプーンを、口を閉じている赤ちゃんの下唇に軽くのせる」です。そうすると、赤ちゃんは上唇で食べものをとりにきて、下唇が内側に入り込む動きをします。このとき、舌もあごと連動して前後運動をします。

口の中までスプーンを入れてしまうと、この一連の運動ができず丸飲みしてしまうことに。

噛めないし、上手に飲み込めなくなってしまうかもしれないので、気をつけてあげましょう。

また、スプーンはくぼみが浅い物を選びましょう。

下唇に軽くのせる

食事のときは足が床につくように

赤ちゃんは、全身の筋肉を使って離乳食を食べます。だから、食べるときの姿勢はとても大切。特に、足が床についていないと、しっかりと踏ん張れません。

もしベビーチェアなどが高くて足が浮いているときは、クッションなどを使って足の裏がしっかり床につくようにするといいですよ。

歯の生え方

師田さんからのメッセージ

噛める子どもになるために大切な鼻呼吸と食事の仕方は、ママの正しい知識と行動から始まります。でも、毎日のことだけに、なかなかパーフェクトにはできないもの。ポイントをおさえて、上手に手抜きしてくださいね。

もし心配や不安があったら、「専門医のいる小児歯科」にご相談ください。

※専門医のいる小児歯科がわかる日本小児歯科学会HP
http://www.jspd.or.jp/

 

「めざせ“噛める”子ども!」シリーズは今後も掲載予定です。過去の記事についてはこちらの特集ページをチェックしてくださいね。また、噛むことついてのお悩みやエピソードがあれば、ぜひ「ほこちゃん通信」までお知らせください。

Dr.Eri(ドクターエリ)こと 師田 依里(もろた えり)さん

師田 依里さん

Lino Suginokoデンタルルーム院長。日本小児歯科学会員、日本矯正歯科学会員、名古屋臨床小児歯科研究会役員、全国小児歯科開業医会JSPP会員。妊娠中及び0歳児からのデンタルケアを指導。
中学生の女の子のママ。

Lino Suginoko デンタルルーム
(完全予約制)
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電話番号:052-753-5006

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